日本女子代表が0-2でドイツに負けて、4位となりました。でも、佐々木監督は男子にも通じる日本サッカーの方向性をこのオリンピックで指し示してくれたような気がします。
個人的な見解ですが、佐々木監督・女子代表が指し示してくれた日本サッカーの方向性とは。
1.コンパクトなゾーンディフェンス(4バックのラインディフェンス)
2.コンパクト(ショートレンジ)なパス・ポゼッション(数的優位の継続)
3.細かなステップのドリブラー+運動量のあるサイドバックによるサイド攻撃(数的優位+緩急による突破)
4.パスサッカーによるゲーム支配(相手攻撃チャンスの減少、相手攻撃ポジションの乱れ:パス・ポゼッションという守備)
佐々木監督のコメント 「日本の皆さんには申し訳なかったが、充実感はある。選手も私自身も胸を張って帰りたい」…悔いのないやり切った充実感でしょうか。納得です。
沢のコメント 「自分のやれることはやり切った。自分自身、悔いはない」…悔いがないという言葉は彼女、また彼女達にピッタリです。素晴らしいサッカーをありがとう!
~スポニチ記事:抜粋①~
代表で所属クラブとプロ契約を結んでいるのは沢や大野ら7人だけで、なでしこリーグでも選手は大半が働きながらプレー。荒川は西友練馬店の嘱託社員としてレジ打ちの仕事を続け、田崎真珠社員の池田はネックレス加工に携わるOL、東京電力社員の丸山は福島原発で働いている。1部は遠征や宿泊費用はチーム持ちだが、2部の9クラブは移動からユニホーム代まで選手が負担する。日本協会は2015年に競技人口を30万人に増やす「なでしこビジョン」を掲げるが、犬飼会長が「J全クラブに女子チームを」と訴えるように、安心してプレーに集中できる環境が求められる。
~以下 省略~
~抜粋②~
16日間で6試合の強行日程で疲労はピークに達していた。前半に何度も好機をつくりながら得点できず、後半24、42分に失点。体格に勝るドイツのパワーの前に最後は力尽きた。女子サッカーは90年代のバブル崩壊でリーグが縮小された過去があり、なでしこジャパンは常に危機感を持ち未来を背負って試合に臨んできた。男子に比べて、競技人口、リーグ体制など恵まれていない女子の環境を少しでも改善しようという情熱が選手たちの気持ちを支えている。
北京の選手村を出発する際、女子ソフトボールチームと遭遇し「お互いに頑張ろう」とエールを交換した。そのソフトは金メダルを獲得。佐々木監督は「(金メダルは)素晴らしいですね。われわれにはソフトボールのような経験も伝統もない」と経験不足を課題に挙げ「アテネで8強、今回は4強。そういう経験が次のメダル獲得につながるはず」と前を向いた。
~以下、省略~
以前、アルゼンチンにコーチの勉強に行ったとき、サッカーと仕事を両立させながら、自国にプロリーグが発足することを夢見て頑張った年配の元プロ選手(60~65歳ぐらい、プロリーグ発足後は数年間だけプロ契約)とお会いしたことがあります。
いろいろな工場で働きながら、夜中にサッカーの練習をしたそうで、奥さまにも「かなり苦労をかけた」と、子供のような目で当時のことを話してくれました。ひとつはっきりしているのは、サッカーを愛していて、どんな困難があっても「諦めなかった」という情熱です。そして、プロになることをずっと夢見てきたからこそ、サッカーで生きる糧(給料)を得るということがどういうことか、そのひとつひとつの言葉がとても重かった思い出があります。
彼女達もまた然りです。
泊まる場所が悪くても、グランドが悪くても、体格・体力で分が悪くても、勝利給が他より悪くても、仕事の後で体調が悪くても、試合の流れが悪くても、疲れていても、お客さんが少なくても、お給料が安くても、決して彼女達は諦めない。監督を信じて、自分達のサッカーを貫き、最後まで走り抜く。なぜなら、彼女達はサッカーを愛しているからです。
好きなだけなら、好きなときにサッカーをすればいい(趣味)。好きなだけなら、気分がよい時にサッカーを語ればいい(観客)。
だけど、彼女達は違う。彼女達はサッカーを愛しているから、困難な刻(とき)にも“素晴らしいサッカー”ができるのです。まさに彼女達の姿勢こそ、人の感動を呼ぶプロフェッショナリズム(professionalism)です!
とにかく、欧州選手権で優勝したスペイン同様、日本女子代表からもたくさんのことを勉強させてもらいました。
Coach佐藤仁
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